6歳女子が『クソババア』と口にした日
それはある夜のこと――。
寝る準備を済ませた私と子どもたち。
布団のうえでの入眠儀式として、いつもしている抱っこをするところでした。
まず長女を抱きしめ、それから次女、と思った矢先、次女を見た長女は
『このクソババア』
と半笑いしながら吐き捨てたのです。
誰に?なぜ?
一瞬戸惑いましたがここは冷静に。
長女に向かって、誰に?なぜ言ったの?と尋ねます(頑張って普段のテンションで
長女:『次女に対して言ったよ。だって好きじゃないから』
…。
普段から、いさかいの絶えない姉妹。
うっとおしいのか、妹に対し少し乱暴な言葉遣いをするなぁと感じていましたが、この日初めて分かりやすい暴言を吐いたので、お説教タイムへ。
どうしてそんな言葉を使うのか、幼稚園とかで使っている子がいるのか尋ねると、
長女:『だって面白いから使ってみたかった。幼稚園でも使っている子はいるよ』
とのことでした。
ほうほうなるほど…。
言葉は人格
よく、『素敵な女の人になりたい』
と口にしているおませな長女。
プリンセスに憧れる時期でもありますよね。
それなのになぜ?
- ステキな女性はそういう言葉を使うのか?
- もしも相手のことが嫌いだったり腹が立っても使っていい言葉と良くない言葉がある
- 耳にして嫌な気持ちになったのでもう使わないで欲しい
そんな思いを淡々を伝えました。
年長ともなると、様々な言葉のお土産をくれる6歳娘。
デブと言う言葉に敏感になったり、
ハゲとやたらと使ってみたり、
うんちやおしっこ
バカ、アホ、まぬけ、のろま…。
本当に色んな言葉を家の中でも口にしています。
未就学児を育てている親御さん、あるあるじゃないでしょうか?
好ましくない言葉を使う上でのルールとしては、
- 家の中では(まだ)いいけれど外では使わない
- 食事中はNG
というもの。
どんな言葉を使うかでどういう人格になるか、また、どういう人生を歩むといっても過言ではないくらい、個人的に言葉の力を信じています。
使う言葉を変えることで人生を変えてきた経験があるので、正直、よくない言葉は使って欲しくない。
でも、子どもも成長過程。
ステキなものに憧れてみたり、
悪ぶってみたり、
良くないと分かっていても引き付けられたり、
子育て世代の親御さんも若いころはそういう時期があったんではないでしょうか…。
受け止めることと導くことは両立できるか?
子どもが見聞きするもの、そこから考えること、口にする言葉、取った行動、そのすべてが無駄なことは一切なくて、今後の糧になると信じて見守りたい気持ちがある私です。
どんな経験が頭のなかで化学反応を起こすかは未知数。
そうは言っても心配ですから、なんと声をかけるべきか、なんと諭すべきか、一瞬で色んなことがよぎりました。
乱暴な言葉を使って人格を疑われたって、それで友人と仲違いしようが、それはその子の人生なんですよね。
選び取ったもので起こった影響を飲み込んで、初めて一歩成長するのかも知れません。
私もその繰り返しでした。
もし同じ経験があって不安になっていたとしても、目の前の子が突然おかしくなった訳でも悪い子になってしまった訳でもないと思うの安心してください。
周りの反応が気になっただけかも知れないですし、悪ぶってみたい時期に突入したのかも知れません。
あれこれ考えすぎて先回りして、ヒステリックになる方が余計に悪影響。
本当に良くないという事だけは親として伝えて、あとは信じて見守るくらいの胆力を持ちたいものですね。
自戒も込めて…。
センシティブ(?)なタイトルに反して他愛のない内容で申し訳ありません。
なにかの参考になったら幸いです。
こちらも参考になりました。
『いい子』に育てようとするほどに暴走する親心、抑圧される子どもの本音。
我が子の泣きじゃくりやかんしゃく、我が儘が受け止められないのは自分の心にも理由があるのかと気付かせてくれる大事な一冊。
『優等生』と『劣等生』は紙一重
という著者の言葉が刺さる一冊。
普段何気なくかけている言葉の影響力についてよく考えたいと思ったし、いつも(一方的に)言葉をかけられる側である子どもの気持ちを忘れてはいけないなと気付かされました。
話を聞く前に、自分の考えを押し付けようとしていたんだなーと気付けた本。
よくない行動の裏に隠された子どもの心理、幼児期のかかわりが中高生になってどう影響するか、マンガと解説で分かりやすく書いてあるので、時間が無い時もサクッと読めました。
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