おかしな絵とセリフの連続!?絵本で自分の考えを正確に表現しよう
「これはボール」という文に添えられているのは四角いブロックの絵―。
引用元:これはボール
子どもたちは、自分の目に入ってきた絵と説明とのギャップに、
最初はキツネにつままれ たような、不安に似た感覚におちいるかもしれません。
しかし、ひとたびこの本のおかしさを 理解したら、
こんどは「ちがうよ!」と大声で反応せずにはいられなくなるはずです。
同じものを見ていても、そのものに対する自分の認識と他人の認識は違うこと。
さらに言葉で自分の考えを表現することの難しさ。
徹底したナンセンスを貫く本書で、言葉のキャッチボールを楽しんでいるうちに
子どもたちの思考力と表現力は磨かれていくでしょう。
ページをめくれどもめくれども、ワケが分からない不思議で面白い本!笑
分かりきったストーリーには常識や勧善懲悪を学べる安定感があるけれど…
こういう一風変わった本には、硬い頭を砕くし、シンプルなようで正確な言語化能力、思考力を問われる気がして好きです。
ビルが砂場と書いてあったり、
モンスターがおひめさまと書かれていたり、
ゾウが犬と書かれていたり…。
とにかく絵と説明があべこべ(どころかメチャクチャ)になっているのがこの絵本の主な構成なのですが、絵と説明が違うなら
- どこがどう違うのか
- なぜそう思ったのか
- ↑これらを人にも分かる言葉で伝える
これらの力が問われます。
しかも、自分がそう感じた根拠まで示さなければいけないため、
ゾウの例でいえば4本足で耳がある動物…だから犬との共通点も多いわけですよね。
ゾウと犬の相違する点に気付いて、それを言葉にして、人に伝える&表現しなければなりません。
大人でも簡単にはできなかったので、子どもにも難しいはず…と思ったのですが、意外と楽しんで取り組んでくれました笑
6歳の回答は
『ゾウと犬は似ているけれど、鼻の長さが違う!体の大きさもね』
でした(`・ω・´)
この力ってたとえば、同じイメージを共有していない相手や目の見えない相手にも有効ですよね。
自分の考え、感じたこと、思いを相手にも伝わる言葉を用いて口にする手段や力を問われる不思議な絵本です☺︎✧*。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね!
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